今朝パウロ・コエーリョの『星の巡礼』を読んでいたら
20年近く前に行ったブラジルの記憶が蘇ってきた。
1ヶ月滞在したサンパウロやオリンピック開催で沸くリオデジャネイロではなくサントスの近くの小さなビーチのこと。
早朝ホテルを出てポンジケージョ屋で焼きたてのポンジケージョとコーヒーを買い
高速バスを待つ間にカフェでアサイーボウルを食べる
初めて食べたアサイーボウルはハーフサイズなのにてんこ盛りで
しゃりしゃり凍ってて朝からこんな冷たいもの食べれるか💢って感じ
しかもグラノーラが付いる?アサイーボウルにかけて食べろってこと?
ジェシカが隣でそう言ってた
かき氷にグラノーラかけたら不味いだろうと思いポケットに仕舞う
高速バスでサントスまで行ったら大きな港だった
ここからコーヒーのサントスは出荷されるのだろうか
どう歩いたか覚えていないけど、小さな祭りでキャロットケーキを貰った理して
静かなビーチに到着
日本の海の家みたいな海辺のバーがあって
よく冷えたブラジルビールと海老とムール貝のフリットを買ってビーチチェア乾杯した
大音響でわい雑なポルトガル語のラップがかかってて、ジェシカがゲラゲラ笑ってたっけ
空いてるホテルがなくて、日焼けで火照った身体でうろうろして
やっと見つけたしょぼい宿
ダブルベッドだけでいっぱいの小さな部屋に
カビ臭いマットレス、翌朝どこかの部屋からマリファナの匂いが漂ってくる
もちろんシャワーは冷水のみ(すっごく冷たい)
朝食はカチカチのパンとバターとインスタントコーヒー
プラスティックのコップに入った酸っぱいオレンジジュース
それでも、すごく楽しかった
時間が経って思い出す旅は
すごく美味しいものを食べるとか、いい部屋に泊まるとか、世界遺産を見るとか
そんなことじゃない、少なくとも私にとっては。
ごはんが不味くても、お腹を空かせていても、冷たいシャワーしかなくて凍えても、予定通りに行かなくて胃が痛くなっても
むしろその方が思い出すにはすごく楽しい。
そう思うと、『星の巡礼』に出てくるサンチアゴ・デ・コンポステラ巡礼の道は(暑いとか700km歩いて足まめだらけとか)幾多の困難が待ち受けていてかなり楽しそうです。
映画『星の旅人たち』を見てサンチアゴ・デ・コンポステラに想いを馳せますか
seislios
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