選択をトレーニングする

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茂木健一郎氏著『最高の選択』まとめ

よい選択をするための7つのトレーニング

1、メニューを見て頼むものをすぐ決める

すぐ決めて想像とは違う料理が出たら脳のサプライズ。脳からドーパミンが放出される。

メニューを見て5秒以内に決める

2、新しい事をどんどんやる

迷った時に新しいことをやろうとすれば成長の階段を上ることになる。つまり不確実性の領域に踏み出したことになる。案外簡単にできてしまうかもしれないし、やってみて結果が思わしくなければプランBに変更すれば良い。例え結果が良くなかったとしても、やらないでいたら新しいことそのものを体験できなかった訳だから自分自身の見聞を広げることに役立つし、その経験を別の形で生かすことができる。

3、その場で回答する

持ち帰って検討するのではなく今この場で決める。すぐに動く習慣をつける。リスクを承知の上で「やりましょう」と言う。不確実性が高い行動を選択する。それによりやる気が高まって行動しやすいので、持ち帰って検討し1ヵ月後に始めるよりもはるかに実効性が高いと言える。

「やりましょう」と言った後はすぐに動き出す

4、ぶっつけ本番でやる

打ち合わせをしないぶつけ本番は選択の連続である。自分自身を成長させることにつながる。もちろん相手がいる場合は入念に準備しておくこと。脳が脱抑制する。ぶっつけ本番は何が起こるかわからない不確実性の塊である。状況が変わるごとに選択を迫られるので脳に大変な負担がかかる。そうした制約のある状況で自分自身の持っている力を発揮し用とすれば限界を突破する「脱抑制」をするしかない。持っている力の100%ではなく120%を発揮する。それぐらいなら脱抑制をすれば想定外のこともにも対応できるし結果を出すことも可能になる。

ぶっつけ本番は選択力が試される

5、SNSに投稿する

選択力を磨くトレーニングになる。何を投稿すればバズるのか。反対にどんなことをすると炎上してしまうのか…。身をもってそのことを体現できるのはSNSである。SNSで良い反応があるのは読んだ人に役立つ投稿である。利他性かつ不確実性と言う軸に沿ったものを投稿すれば読んだ人に喜んでもらえるし選択力も磨かれる。何を投稿するか選択そのもの。バズるのかそれとも炎上するのか…。同行するたびにそのことを念頭に置けばこれは投稿しようこれはやめておこうと言う選択力が身に付くようになります。

SNSへの投稿は1番身近な選択力を磨くトレーニング

6、幹事役を引き受ける

誰かのための会を催すのはそれだけで利他性のあることである。そうは言ってもどれだけの人が参加してくれるのか予測がつかない不確実性に満ちている。

参加者の笑顔と感謝の言葉と選択力この3つのご褒美がある

7、妄想する

いつどこでどんな役に立つのかわからずもしかしたら全くの無駄に終わってしまうかもしれない…。そんな実践的とは言えないトレーニングが妄想である。良い悪いはともかく実現する可能性が低いことを想像するのが妄想。不確実性があまりにも高く実現できずに終わる可能性が大だが妄想すること自体は楽しいもの。日常で今あるものに何かを足したり引いたりすれば良くなるか考えることも立派な妄想である。妄想がすぐに逆に何かの役に立つのかというとまずないだろう。妄想は忙しい毎日を送っている意識の片隅から忘れるが、消えてなくなるわけではないく無意識の海の底の奥深くに溜まっている。それが選択の前のぼーっとするプロセスにおいてビックアイディアとして浮上することがある。妄想した事は無意識にたくさん沈殿しており、それが全然関係ないことを考えているときに新しいアイディアとして引っ張り出されることがある。

スティーブ・ジョブズも『点と点をつなげる』と言ってましたよね

全部やってみよう、特に7番はすぐやろう!

1〜7のトレーニングを日々行ってみて、いざという時に次の6つのプロセスで進めると良さそうです。

選択の6つのプロセス

①リサーチ 正解があると思わないこと、やった気にならないこと。リサーチは選択するための情報を得るに過ぎない。自分の軸を基準にして「これはいる」「これはいらない」と情報を選別することが大切。

②絞り込み リサーチによって有力な情報をいくつか集めたらその次にやるのが絞り込み。消去法にしないこと。消去法にするとあら探しに終始してしまうので、『勝ち抜き戦』をしてより良いものを残していく方法をとる。これは長所を見てより自分に合ったものや良い結果につながるものを選びやすくなると言う利点があります。

③ぼーっとする リサーチ、絞り込みと言うプロセスを経たら選択の8合目。ここから先は何もしない。むしろ何かをする方がデメリット。ぼーっとするのはサボっているのでも無気力になっているのではなく、次に向かうまでのエネルギーをチャージしている状態なのです。

何もしていない時こそ脳はフル回転します。脳には「デフォルトモード・ネットワーク」と言う回路があります。これは何かを集中している時には働かず、特定の目的もなしにただぼんやりしている時に働きます。言ってみれば『脳のアイドリング状態』です。デフォルトモードネットワークが稼働すると普段は使われていない回路がつながります。これまでつながっていなかった回路が解決されるのでひらめきや新たな発見が起こります。ニュートンがりんごが木から落ちるのを見て『万有引力の法則』を思いついたのもデフォルトモードネットワークのなせる技です。

④「プランB」を作る リサーチ、絞り込み、ぼーっとする時間を経て選択をする。その選択は自分自身が頭で考えたものなので、他人に「それでいいのか?」と聞かれてもたじろいだりする必要はありません。ここまでは選択のビフォー。そして選択は「して終わり」ではありません。選択次第で何かが劇的に変わる事はなく、あくまでもきっかけです。本当に何かを変えようとするのであればここからが本番です。結果を出すためにはここからの取り組みが大事です。

ここからは「アフター選択」

最初のプロセスが「プランBを作る」ことです。最初に選択したこと(プランA)が方向転換を余儀なくされたり頓挫したりしたときに行う次の策です。つまりプランBとは「転ばぬ先の杖」です。

プランBはプランAと同時に作成した方が良さそう

どんなに良いアイディアも通用しない状況は大いにあります。その時に慌ててしまうと余計に状況が悪化すると言う悪循環にはまりがちです。突発的なトラブルが起きてプランAが通用しなくなったとしてもすぐにプランBに切り替えればダメージを最小限に抑えられるし状況乗り切ることができます。

私はネガティブシュミレーションをしてプランB場合よってはCも作ります

そして大事なことは

⑤実行する 選択と実行はセットです。実行しなければ何のために選択したのか分からなくなってしまいます。ではどうすれば選択したことを実行に移せるかと言うとポイントは2つだけ。

最初が、すぐやる(即実行)こと。「明日からにしよう」なんて先延ばしにすると選択した意味がなくなります。すぐやる事は選択を実行に移す最大の特効薬。そしてもう一つのポイントは『有言実行』に注意すること。宣言することによって自らのやる気を高めると言う意味では効果がありますが人によります。『有言実行』は一般の人にはあまりお勧めできるものではないそうです。なぜお勧めできないかというと「やった気」になりやすいから💦残念ながら「やる」と言うだけでドーパミンの放出されています。

最後の最後にもうひとつ

⑥しつこく続ける 結果が出るまでは時間がかかります。結果が出るまでに時間がかかることに取り組むのは、自分自身の「伸びしろ」を伸ばすことになります。とはいっても時間のかかることを続けるのは飽きたりやる気をなくして挫折しやすいです。

*対策としては自分自身の成長のために時間のかかることを続けながら、短期的に結果が出るものも同時進行で進めるという方法を取っています。これはセールスの仕事をしながら自分で編み出したものです。

続けていれば必ず結果が出ます

引用元『最高の選択』茂木健一郎著 ですが

閃きの元は『GRID〜やり抜く力〜』アンジェラ・ダックワーズ著←これどなたかに貸したままです😭また買おうかな、、、

 

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seislios

自由でお金のかかないひとり旅が大好きで セールスパーソンをしながら、1年のうち4週間以上旅に出ています。 美味しいものとワインが大好き 得意料理は皮から作る餃子です。

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